最近とかいいながら6月に読んだ本も入ってるけど
社会的ジレンマ
PHP研究所
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社会的ジレンマとは
「各個体が、自身にとって最適な行動をとると全体としての利益が最大化されない」
という状況。
同じ内容をほぼ同じ文章で繰り返している部分があったりするけれども、概念として面白いと思う部分は結構あった。
- 常に利他的であるものは相手を利己的にしてしまうので有害である
- 人間は動機を外的なものに帰属させがちで、外部から動機を与えてやると内発的な動機が小さくなる
- 感情は社会的ジレンマを解決するための機能として発達したのでは無いかという仮説
といったあたり。
オブジェクト指向JavaScriptの原則
オライリージャパン
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内容は
1章 プリミティブ型と参照型
2章 関数
3章 オブジェクト
4章 コンストラクタとプロトタイプ
5章 継承
6章 オブジェクトのパターン
といった感じで、ES5が前提でJavaScriptのオブジェクト周りについてわかりやすく解説。
amazon.co.jpではまだレビューが無いけれどamazon.comでは22件の評価で4.9/5とかなり高評価。
普段からJavaScriptをバリバリ使いこなしている人には結構当たり前の内容かもしれないが、自分としてはこのあたりの知識を一度整理したいと思っていたのでちょうど良かった。
コンパクトだし、想定読者とされている
- オブジェクト指向プログラミングのコンセプトをある程度理解しており、そのコンセプトをJavaScripでも実際に使用したい開発者
- コードをより効率的、効果的に設計したいと考えるWebアプリケーションやNode.js開発者
- JavaScripのより深い知識を得たいと考えるJavaScript初心者
には、かなり良い本じゃないかと思う。
入門UNIXシェルプログラミング
ソフトバンククリエイティブ
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シェルに関しては必要になった時にググって使ってきた感じで不安があったので読んでみることにした。
原著は1996年のPortable Shell Programmingで邦題とは少し趣が違う。
前半はシェルの基礎事項を一通り扱う。()だとか{}だとかexec等々自分は取りこぼしてるところが結構あったのですごくためになった。
シェル関数、シェルスクリプトの例では前半に扱った内容でも、もう一度丁寧に説明している部分があって少し冗長。原題の通りの汎用性のための書き方を扱っているんだけど、しょうがないのかもしれないけど泥臭くてつらいし、作るスクリプトもさほど面白みがない。シェルスクリプトを書く上での注意点はためになるけど。
シェルスクリプトで頑張ろうと思うと結構しょうもないハマりどころがあってつらそう。書き易さと汎用性を重視するならいっそ他の言語で書きたい感じがある。
といってもシェルは日常的に使うし、自分で使うシェルスクリプトをサックリ書きたいときはあるので前半部分の為にだけでも買ってよかったと思える本。できれば学習初期に読みたかったな。